コルトラリーアートバージョンR ファーストインプレッション

コルトラリーアートバージョンRのCVTモデルが2月の頭に納車されたので自分なりのファーストインプレッションを書こうと思います。
車自体が既に廃盤になってしまったのと車自体の売上台数が…なので需要は非常に少ないと思いますが面白い車なので!

コルトラリーアートバージョンRの外観

概要

私が購入したのはコルトラリーアートバージョンRのマイナーチェンジ後と呼ばれるモデルです。
しかも、2010年12月初年度登録のものなので加速騒音規制が入っていて
CVTユーザーの社外マフラーは全滅と言う悲しい状況のものになります。
基本的に前の車がNCロードスター、その前がゴルフ4なのでそれらが比較対象になります。

エクステリア

前から見る顔は非常に格好いいです。
ランエボのエアダクトを思わせるようなエンジンフード、取ってつけただけの樹脂製オーバーフェンダー、
樹脂製ディフューザー、ラリーアートのスカッフプレートなどなど非常に攻撃的でエボの子供のような見栄えをしています。
リアはおまけ程度にスポイラーがあるだけでほぼノーマルコルトまんまですね。
気に食わない点はマフラーのエンドです。
見た目は太くておっと思わせますがそこまでのパイプが細い為、マフラカッターつけましたみたいな状態になっています。
そんな事するくらいならエンドも細いままで良かったと思うのですが…
社外マフラーも全滅の状態らしいのでここが非常に悩みの種なので、
コルト系のショップに今後相談してみるつもりです。

インテリア

感想

安っぽいです。
ほとんどが樹脂かプラスチックで出来ておりシートも布です。
ハンドルとシフトのカバーくらいですかね革を使っているのは…
CVTモデルはメーターも180Km/hが最高で全然スポーティーではないです。
全てにおいて傷が付きやすいので大事にしないといけないですね。

収納

収納については色々言われておりますがドリンクホルダーが合計6個もあります。
グローブボックスは非常に小さく車検証など一式でほぼ満タンですが、ロードスターに比べれば収納量は桁違いですね。

不満点

ラゲッジランプがマイナーチェンジ後からなくなりました。
後ろの席の人は夜にものを落としても探すことは不可能でしょうw
キーシリンダーイルミも撤廃されたようです。
あるとないとでは夜のキーの指しやすさは桁違いです。
その他マイナーチェンジの度に色々撤廃されているようなので残念ですね。
エンジンルーム内が非常に狭く、先日エアクリーナーを変更したが少し苦労しました。
他にも色々手がとどかないorパズルみたいになっているところが多くDIYユーザーには大きな不満になると思われます。

エンジン性能

感想

早いです!
2000ccDOHCのゴルフ4、NCロードスターなんかと比べても全然早い。
まだそこまで飛ばしていないので高速域は分かりませんが3000回転弱からかかってくるターボのお陰で素晴らしい加速をしますね。
ちなみに0-100km加速はNCロードスターが6.7秒なのに対し、コルトは5.8秒などと言われておりコンパクトカーとは思えません。
CVTモデルはMTモデルに比べトルク、馬力ともに負けているがシームレスな加速の分そこらのMTモデルよりは間違いなく早さはあると感じます。

不満点

1)CVTなのでどうしようもありませんが何キロ出しても2000回転でずっといることや加速しているのに回転数が上がらないことに違和感を感じます。
音でスピードがわからないので非常に気持ち悪い。
2)マニュアルシフトが付いているがDCT、SST又は、ロードスターのセミATモードに比べると全然エンブレ効きません。
よくある普通の車のLや2に近い操作感です。1速で50Km/hとか出せる感じの…
あんまりおもしろくないのでほとんど使うことはないでしょう。
CVTに無理やりギア風なものをつけること自体おかしな話ですしね。
これならDsモードの方が全然エンブレ効くので走りやすい。
3)マニュアルシフトはSSTなど一般的なDCTに比べると反対で下に下ろすとシフトダウンで上げるとシフトアップなので非常に扱いにくいです。
どうしてスポーティな車でこうしてしまったんだ…
こちらについてはシフトの配線を2本逆にしてあげるだけのようなので今度DIYします。

走行性能

・FRからかなりピーキーなFFへの乗り換えなのでかなり違和感があります。
・純正車とは思えないほど足回りが硬く、パワーがあるじゃじゃ馬をNeovaのパワーでなんとか抑え込んでいると言った感じです。
相当ピーキーなので好き嫌いがかなり割れる車だと思います。
・CVTの制御で一番トルクのでる2000~3000回転を維持しながらものすごい速さで加速していきます。
回転数が上がらないのに加速はするのでメーターを見るとスピードが出すぎていてびっくりすることがあります。
・カーブは形状的に苦手に見えて、横転の心配をしていたくらいですが乗ってみると多少突っ込むくらいでは全然問題ないですね。
ネオバのグリップ力と相まって思ったより安定感があります。
カーブを技術云々で曲がるってよりはタイヤにもの言わせてねじ伏せている感覚があります。
ただこれは期待値が低すぎたせいで相対的に評価が上がっているだけで、実際のところはやっぱり得意ではないと思います。

乗り心地

悪い!
足が硬いから一般的に乗り心地が悪いとかそういうのではなくどっちの目から見ても悪い。
・硬いのにショックをきちんと吸収していてそこまでゴツゴツはしません。
又、ロールセンターの位置が高いのでグワングワンしています。
味付けが中途半端すぎて運転してる自分が酔います…orz
・純正シートの背が高すぎてとてもスポーティカーを運転しているような気分にはなれません。

燃費

大体街中で10Km/lで郊外だと14Km/lくらいです。
ハイオク車なので経済的ではありませんが、10Km/lは割らないのでそこそこかなと言う感じですね。

価格

2014年1月現在は既に廃盤になっており、以前より中古車価格が高騰しているようです。
新車が200万+α程度なのに対し自分の中古は4年落ち3万km、フルノーマルでナビ、ETCすら無い状態で150万+αかかりました。
正直言って中古車の価格ではないですね…
好きな人が勝手に買う車なので安くならないのでしょう。
車が車なので良い玉ってだけで希少価値がありますしね。

総評

未だFFとCVTの乗り心地に慣れず気持ち悪い感じは残っておりますが、それを除けば概ね満足しております。
何しろ格好良いです!走りも大きな不満は無く、これの元がコルトだったことを考えれば素晴らしいの一言です。
まだ、峠やサーキット、高速道路など走るシチュエーションになっていないので限界性能などは全然分かりませんが、街乗りであれば非常に速く且つ楽しめる車だと言う感想です。
今後は簡単なDIYやパーツ交換の記事を書いていく予定です。