FALKEN AZENIS FK520Lのレビュー【コスパ最高のタイヤ】

FALKEN FK520Lのレビュー

ファルケンのFK520Lと言うタイヤを購入したので、FK520Lのレビューをしました!
最近インフレでタイヤが高すぎる!でも、アジアンタイヤはちょっと…と思っている方にピッタリのタイヤですよ。

目次

FALKENとは? アジアンタイヤ?

日本ではファルケンの知名度が低いので、まずはFALKENとは?と言うところから説明していきます。

住友ゴム工業(ダンロップ)のタイヤブランド

日本ではダンロップのタイヤを製造、販売している住友ゴム工業のタイヤブランドです。

ダンロップのタイヤより少しお手頃価格で販売されているけど、性能は犠牲にしていないと言う、コストパフォーマンスに優れている商品が多いです。


・安いってことはダンロップのセカンドグレード(廉価版)?
・なんで知名度のあるダンロップブランドを使わない?

などなど疑問が出てくると思いますが、いろいろな事情があってこのような状態になっています。
後で詳しく説明しますね。

元々ファルケンはオーツタイヤと言うこれまた日本企業のタイヤブランドでしたが、2005年頃に吸収合併されて住友ゴム工業の傘下となりました。

MADE IN JAPAN

ファルケンって日本ではあまり知名度がないせいかアジアンタイヤと思われることが多いですが、正真正銘のメイドインジャパンなんです。

タイヤは国産じゃないと…と思っている方も多いと思いますが、安心してFALKENを選んでください!

品質は折り紙付き

日本では全然知名度のないファルケンですが、欧州では素晴らしい評価を受けています。
ミシュラン パイロットスポーツ、ブリジストン ポテンザなど誰でも知っている競合を抑えて、タイヤの総合評価1位を獲得したこともあります。

ファルケン、「アゼニス FK510」がドイツ自動車連盟のテストで夏タイヤの総合1位を獲得

ファルケンは主に欧米向けに展開

FALKENは基本的に欧米向けのブランドとして販売していました。

なぜなら、日本以外の国ではダンロップの名前でタイヤの販売ができなかったからです。
今やタイヤは日本だけでシェアを獲得していてもしょうがなくて、グローバルで戦わないといけないですからね。
でも、ダンロップの名前は使えない…と言う感じで苦肉の策に近い感じでFALKENブランドを展開していきました。

FALKENと言われても誰も聞いたことがないブランドですから相当苦戦したと思いますが、ミシュラン、ブリジストンよりひとつ下の中堅ブランドとして4%くらいのシェアを確保していました。

FALKEN AZENIS FK520Lのレビュー【コスパ最高のタイヤ】 1S4さん

日本ではダンロップの名前でタイヤを販売できるので、わざわざ知名度の低いFALKENを名乗る必要がありません。
こういう事情で日本では知名度が低いわけですね。

ダンロップの商標はグッドイヤーが長年保持

なんでこんな紛らわしいことをしているのかと言うと、ダンロップ、グッドイヤー、住友ゴム工業の関係性が影響しています。

グッドイヤーも住友ゴム工業もどちらもダンロップ社のブランド権利を買い取ってタイヤを販売していました。

FALKEN AZENIS FK520Lのレビュー【コスパ最高のタイヤ】 1S4さん

それだけダンロップの名前でタイヤを売ることに価値があったのですからすごい話ですよね。

こういう事情があって日本向けは住友ゴム工業が、欧米向けはグッドイヤーがそれぞれ販売していたわけです。
つまり、日本で売られているダンロップタイヤと欧米で売られているダンロップタイヤは全くの別物でした。

2025年1月に住友ゴム工業がグッドイヤーからダンロップブランドを1100億円で買取

なんとグッドイヤーからダンロップブランドの権利を住友ゴム工業が獲得しました。
お値段なんと1100億円です!

ダンロップと言う名前だけに1100億円もかけて買い取るんですから本当にすごい話ですよね。

これで複雑な事情がなくなったので基本的なモデルはダンロップに統合されていくようです。
FALKENはファンが多い特徴的なタイヤのみの販売となりますがブランドは生き残ります。

具体的にはマッドテレーン、オールテレーン、プレミアムタイヤなどが販売継続です。

ファルケン FK520Lとは

前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ本題です。

ファルケンのフラグシップタイヤ

FK520Lはファルケンのフラグシップモデルとして販売されています。
2023年3月に発売されたばかりなので設計も新しいので、タイヤ選びの候補には必ず入れておきたいモデルになっています。

前作のFK510Lはドイツのタイヤテストで総合1位を獲得した名作なので、期待も大きいですね

プレミアムスポーツタイヤに分類

タイヤの分類としては「プレミアムスポーツタイヤ」に位置しています。

プレミアムスポーツタイヤはなんでもこなせる高級タイヤ

ファルケン FK520L 詳細
公式サイトより引用 https://tyre.dunlop.co.jp/item/item-detail/azenis-fk520l/?frontRearwheelType=9999&currentMode=9999

プレミアムスポーツタイヤと言われるとよくわからなくなりますが、簡単に言うとオールラウンダーなタイヤです!

  • ドライグリップはスポーツタイヤクラス
  • ウェットグリップはスポーツタイヤ以上
  • 静粛性、乗り心地はコンフォートタイヤクラス
  • 燃費は低燃費タイヤクラス
  • 製品寿命は一番長い

と、相反する性能を全て最高クラスにしなければならず、その名の通りプレミアムでスポーティなタイヤなわけです。

コスパに優れる

プレミアムスポーツタイヤでしかも欧州最高評価も受けているとなればさぞかしお高いのだと思われますが、なんとこのタイヤ…結構安いんです。

これが本当にFALKENの凄いところで、性能を犠牲にしない範囲で極力安く仕上げるコンセプトは他社では真似できないレベルに到達しています。

競合製品との比較

コスパコスパ言っていますが、具体的にどれだけ安いのか競合製品と比べてみましょう。

前提条件

前提としてタイヤサイズは私の愛車であるWRX S4 VBHを参考にしています。

  • 車種 : WRX S4 VBHを想定
  • タイヤサイズ : 245/40R18 (WRX S4 VBHの純正サイズ)

コスパ早見表

スクロールできます
245/40R18FALKEN
FK520L
DUNLOP
Sportmaxx 060+
ミシュラン
パイロットスポーツ5
ブリジストン
ポテンザ S007A
速度記号97Y97Y97Y97Y
転がり抵抗BBAB
ウェットグリップaaab
値段25,000-30,000円38,000-42,000円34,000円-38,000円38,000-42,000円
備考(体感)溝が割と早く減る
柔らかい
溝が長持ちする
硬い
溝が割と長持ちする溝が一番早く減る
柔らかい

スペック上だとパイロットスポーツが1番です。これで価格が高いのは納得ですね。
FK520Lは他のタイヤに性能では負けていませんが値段が1本1万円近く安いので、コスパが良いと言えます。

FALKEN FK520L

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大体25,000-30,000円位の範囲ですね。
これを基準価格として見ていきましょう。

DUNLOP Sportmaxx 060+

同じ住友ゴム工業製のダンロップタイヤで比較してみましょう。
こちらは38,000-42,000円位の範囲ですね。

Sportmaxx060からFK520Lに履き替えたので両者の違いは下に書いています!

ミシュラン パイロットスポーツ5

TIRE SHOP 4U 楽天市場店
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世界トップシェアのタイヤメーカー、ミシュランからはパイロットスポーツ5が販売されています。
こちらも一本あたり34,000円-38,000円くらいの範囲で販売されています。

ミシュランはタイヤの作りが他社と全然違っていて、乗り心地とグリップ力のバランスが本当に素晴らしいです。
履き替えるときは私も好んで選択しています。

ブリジストン ポテンザ S007A

ブリヂストン(BRIDGESTONE)
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世界第二位のシェアを誇る、日本メーカーブリジストンからはS007Aが競合となります。
こちらもお値段38,000-42,000円ほどとなります。

ブリジストンは強気な価格設定で、ライフも短いので性能が良くてもコスパが悪いように感じてしまいます。
本当にすぐ溝がなくなります…

FK520Lのレビュー

ここからはFK520Lを実際に履いてみた感想を書いていきます。
この前はDUNLOP SPORT MAXX 060Aを履いていましたので、FK520LとSPORT MAXX 060の比較だと考えてください。
同じプレミアムスポーツタイヤ系統での履き替えです。

FALKEN AZENIS FK520Lのレビュー【コスパ最高のタイヤ】 1S4さん

厳密にはSPORT MAXX 060aの方がよりスポーティなタイヤなので、乗り心地などの優先度が下がっています。

しなやか(柔らかいけどコシがある)

走ってみて真っ先に感じたことはしなやかです。
これだけではフワッとしていて分かりにくいので具体的に話しますね。

柔らかくて突き上げが少ない

前のタイヤ SPORT MAXX 060aと比べてタイヤが柔らかいです。
突き上げも減り、WRX S4 VBHの悩みの種である足回りの異常な硬さが軽減されました。

FK520Lの硬度

FK520Lは硬度62で実際にサマータイヤとしてはかなり柔らかいです。

SPORT MAXX 060aの硬度

SPORT MAXX 060aは2年落ちですが、硬度74とかなり硬めです。
これだけ硬いとロードノイズがすごいのは仕方がないですね。
その代わり耐久性はありそうです。

グリップ性能は負けてないけど感覚が違う

SPORT MAXX 060は固いけど、確かなグリップ性能があります。
確かな接地感があり、タイヤで車の挙動をねじ伏せているような感覚で、限界値もわかりやすいです。

対してFK520Lは柔らかいのにグリップが失われる感じが全くない変わった感触のタイヤです。
力でねじ伏せている感覚は全く無いけど、難なく曲がってくれるこの感覚は表現が非常に難しい…

これらをまとめると「しなやか」と言う表現が一番しっくり来るなーという感じです。

コンフォートタイヤに近い柔らかさを感じるのに、グリップ力はスポーツタイヤに負けていません。
サーキットなどでタイムを競うなら、接地感が分かりやすいSPORT MAXXの方が良いのでしょうが、普段遣いなら圧倒的にFK520Lの方が快適です。

ロードノイズはかなり抑えられている

SPORT MAXX 060aで一番嫌だったのがロードノイズです。
とにかくロードノイズが大きくて、高速走行中なんかは大声で会話しないといけないくらいでした。

これがFK520Lになってからかなり改善されました。
タイヤ一つでここまでロードノイズが違うのかと驚きを隠せません。

この点は家族も体感できるようで、このタイヤに変えて良かったと好評です!

FALKEN AZENIS FK520Lのレビュー【コスパ最高のタイヤ】 1S4さん

お陰でオーディオの音量を1つ小さくできましたよ!

くっきりとしたトレッドパターン

FK520Lのトレッドパターン

FK520Lのトレッドはかなりくっきりと入っています。
センターラインもすごい太いですし、ウェット性能は見るからにすごそうな感じですね。

また、溝の大きさと角度が不均一になっていてロードノイズの抑制を意識した作りになっているのが分かります。

SPORT MAXX 060aのトレッドパターン

同じ住友ゴム工業のタイヤなのでパターンは似ていますが、FK520Lの方が縦溝が太いですね。
また、溝の入れ方的にもFK520Lの方がロードノイズを意識しているのが分かります。

ファルケン FK520Lの評判

いろいろな人の評判をまとめました。
まだまだ新しいタイヤなのでレビューが全般的に少ないですが、評価はかなり高い部類に含まれます。
みなさんの意見をまとめると、このようなレビューが多かったです。

・ミシュランPS4から履き替え。 直進性が増してロードノイズが減った。
・値段と性能のバランスが良い(コスパが良い)
・前作FK510よりも乗り心地が良くなった。
・乗り心地が改善した。
・操作しやすい

・濡れたプレート上でアクセルを踏むと思った以上に滑る。
・ピレリP-ZEROと比べてコーナーの踏ん張りが弱い。

※参考サイト
TIREHOOD
みんカラ

FK520Lのレビュー まとめ

性能は妥協したくないけど、コスパも大事な人にオススメ

ファルケン FK520Lは性能を犠牲にすることは絶対に嫌だけど、安さも重視する人にピッタリです。
購入前はFALKENってダンロップのセカンドラインでしょ?みたいなイメージを持っていたのですが、全然そんなことありません。

SPORT MAXXと比較しても快適さなどはFK520Lの方が上!と確実に言えるくらい良いタイヤに仕上がっています。

前作のFK510がドイツで最高評価を受けたのは伊達じゃないなと感じました。

私は今後も履き続けます

今回FK520Lを購入してみて、私は非常に気に入りました!
GTカーみたいな快適性とスポーツ性、両方を求める人にとってはベストバイと自身を持って他の人にもオススメできます。

そして何より抜群のコストパフォーマンスです。
他の同一レベルのタイヤより1本1万円安いので、本当にお財布に優しいです。

私が次のタイヤを購入するときもFALKENをファーストチョイスとして検討することは間違いありません。

他にもいろいろな洗車用品やパーツのレビューをしています!
気になる方はこちらをチェック!

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