RX-8の各グレードの違いをまとめました。
RX-8はパッと見では判断できない、細かな違いが非常に多い車種です。
例えば、同じグレードであってもスポーツサスペンション搭載、LSD搭載モデルがあるなど、走りの根幹が違うことがありますので購入時は注意してください。
この記事を参考に自分にあったRX-8を購入してくださいね!
前期後期の違い
RX-8を購入するならお金が許す限り後期モデルがオススメです。
- ロータリーエンジンの寿命
- プラグ被り
- 助手席ダッシュボードの割れ
など、RX-8特有の問題が後期モデルでは大幅に改善されているからです。
また、スピリットRは現在プレミア価格になっていますが、基本的には後期モデルのRSと同じです。
前期後期でのデザイン以外の大きな変更点は以下になります。
前期、後期の見分け方
年式で見分ける
- 2003年-2008年までは前期(中期)
- 2008年以降は後期
です。登録の関係で多少混在していますが、大きくはこのように分けてください。
見た目で見分ける
前期と後期ではデザインに結構な違いがあるので、すぐに判別できると思います。
分かりやすい場所で言うと、黄色の丸をしている箇所でしょうか。
- フロントサイドのフォグがあるところ
- サイドウインカーの位置
※上の青いRX-8はWikipediaから引用しました。
トランスミッションの違い
エンジンがATは7,500回転まで、MTは9,000回転まで回るのでロータリー特有の伸びをより感じたい人は必ずMTモデルを購入してください。
- 前期AT: 4速AT
- 後期AT: 6速AT
- 前期MT: 5速MT
- 後期MT : 6速MT
MTに関しては5速派、6速派が混在していますのでお好みで良いと思います。
タイヤの違い
- 前期 : 16インチモデルがある
- 後期 : 最低でも17インチ以上のタイヤが標準装備
- スポーツモデルは主に18インチ、19インチ
- ベースモデルは17インチが多い
購入時の一番の注意点
サスペンション、ブレーキ、LSD有無を確認しましょう
標準装着のタイヤサイズが17インチか18インチかによってブレーキのサイズ、サスペンションの種類が変わります。
18インチ以上のタイヤ標準装着モデルはスポーツサスペンション、大径ブレーキ、LSD装着車です。
17インチ以下のモデルはこのあたりがノーマルグレードになってしまうので、足回りは全く別の車と考えてください。
スポーツ的な走りの良さを求めるのであれば必ず18インチ以上のタイヤが標準装備されている車体を選びましょう!
RX-8の各グレードの違い一覧表
各グレードの違いを表にしました!
良い方を赤字にしています。
グレード | ベース(AT/MT) | タイプE(AT) | RX-8 スピリットR(AT) | タイプS(MT) | タイプRS(MT) | RX-8 スピリットR(MT) |
シート | 布 | 革(電動) | 革(電動) | 布(本革OP) | レカロ | レカロ |
内装 | 標準 | ピアノブラック | 赤ステッチ | ピアノブラック | 赤ステッチ | 赤ステッチ |
シートヒーター | – | 標準 | 標準 | OP | – | – |
サウンド | 標準 | BOSE | BOSE | BOSE | BOSE | BOSE |
タイヤ | 17インチ | 17インチ (18インチOP) | 18インチ | 18インチ | 19インチ | 19インチ |
ペダル | 標準 | 標準 | 標準 | アルミ | アルミ | アルミ |
サスペンション | 標準 | 標準 (スポーツサスは18インチOP) | スポーツサス | スポーツサス | スポーツサス | スポーツサス |
ブレーキ | 標準 | 標準 (大径は18インチOP) | 大径ブレーキ | 大径ブレーキ | 大径ブレーキ | 大径ブレーキ |
LSD | MTのみ | – (18インチタイヤOP) | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 |
フロントスポイラー | – | – | – | OP | 標準装備 | 標準装備 |
サイドスポイラー | – | – | – | OP | 標準装備 | 標準装備 |
リアスポイラー | – | – | – | OP | 標準装備 | 標準装備 |
オートライト | – | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 |
フロントフォグ | – | OP | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 |
DSC(横滑り防止) | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 |
オートワイパー | – | 標準装備 | – | – | – | – |
その他 | – | タイプEとほぼ同じ仕様 スピリットRのオーナメント、 レッドステッチが各所にある | タイプRSとほぼ同じ仕様 スピリットRのオーナメント、 レッドステッチが各所にある |
グレードごとの特徴をチェック
RX-8タイプS(MT)
特徴
タイプRSが登場するまでのスポーツグレードです。
内装の豪華さや利便性は標準装備から外し、タイヤやサスペンションにこだわったモデルです。
- シート…本革がオプション
- シートヒーター…オプション
- タイヤ…18インチ
- サス…スポーツサス
- ブレーキ…大径ブレーキ
- フロントスポイラー…オプション
- リアスポイラー…オプション
- フロントフォグランプ…標準装備
- 内装…ピアノブラック
RX-8 タイプE(AT)
特徴
RX-8の中で唯一ATを採用しているラグジュアリーモデルです。
標準で電動本革シートやシートヒーターなどが装着されており、スポーツカーを楽しみつつも利便性も兼ね備えています。
ATがかなりかしこく、レブリミットいっぱいまで回すことができますし、シフトダウンのタイミングでアクセルをふかせばブリッピングしながら走ることも可能です。
ATだと馬鹿にできないくらいには面白く走ることができます。
- シート…本革(色は3色あってオプション)、電動パワーシート
- シートヒーター…フロント2席標準装備
- タイヤ…17インチ(オプションの18インチを選択した場合はスポーツサス、大径ブレーキ装着)
- サス…スタンダード(オプションの18インチを選択した場合はスポーツサス、大径ブレーキ装着)
- ブレーキ…スタンダード(オプションの18インチを選択した場合はスポーツサス、大径ブレーキ装着)
- フロントスポイラー…オプション
- リアスポイラー…無し
- フロントフォグランプ…標準装備
- 内装…基本はシルバー、オプションでピアノブラック
RX-8 タイプRS(MT)
特徴
タイプSをよりラグジュアリーに、そして、スポーツ仕様にした最高級グレードです。
タイヤは鍛造の19インチ、シートも本革かレカロが選択できます。
- シート…本革(黒、赤半分半分の格好いい感じです)
- シートヒーター…装備不可
- タイヤ…ガンメタ鍛造19インチ
- サス…スポーツサス
- ブレーキ…大径ブレーキ
- リアスポイラー…標準装備
- フロントフォグランプ…標準装備
- 内装…ピアノブラック
RX-8 スピリットR(AT、MT)
特徴
ATはタイプEをベースに、MTはタイプRSをベースに、スピリットRのオーナメントを各所に配置したモデルです。
最終型の限定発売モデルで、ロータリーエンジン最後の車です。
現在ではプレミア価格になっていますが、基本性能はベースモデルとほとんど変わりません。
色も地味な3色展開となっていますので、最終型にどうしても乗りたい、限定モデルに乗りたいと言う強い意欲がないのであればスピリットRにこだわる必要はありません。
- シート…本革(黒メインで縫い目が赤)、AT仕様は電動パワーシート
- シートヒーター…AT仕様はフロント2席標準装備でMT仕様は装備不可
- タイヤ…AT車はガンメタ18インチ、MT車は鍛造ブロンズ19インチ
- サス…スポーツサス
- ブレーキ…大径ブレーキ(キャリパーがレッド塗装されている)
- フロントスポイラー…AT車は無し、MT車は標準装備
- リアスポイラー…AT車は無し、MT車は標準装備
- フロントフォグランプ…標準装備
- 内装…ピアノブラック
- 外装…SpiritRロゴシールやライトベゼルのブラック化、フォグ標準装着など細かい違いあり。
- その他…塗装が、白、黒、ガンメタの3色のみ
おすすめグレードは
価格と装備のバランスを考えると、18インチタイヤが標準装着されていることを前提に以下の2グレードがオススメです。
- ATなら後期6ATを積んでいるタイプE
- MTならタイプRS
予算はいくらでもあると言う人であればスピリットRを購入し、少しでも長くロータリーエンジンを楽しんでください!
逆に予算が全然ないよ!って人は中期のタイプSがオススメです。(5MTが好きな人も結構いるので、6MTにこだわる必要はなさそうです)
まとめ
今回はわかりにくいRX-8の各グレードの違いをまとめてみました。
タイヤのサイズによってサスペンションまで変わっていると言うことを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
おそらく中古車市場の価格でもこの部分は反映されていないと思います。
値段が同じだとすれば、スポーツサス、大径ブレーキ装着車の方がお得ですよね。
この辺をきちんと理解し、予算と相談しながら最適なグレードを選びましょう!
みなさまの車選びの参考になれば幸いです!