RX-8タイプE 後期 ファーストインプレッション

RX-8タイプE 後期型が納車されたのでファーストインプレッション記事を書いてみます。
既に生産中止の車ではありますが、カーセンサーオブザイヤーを受賞するくらいに需要はまだまだあるようです。
後期型は生産台数も非常に少なく、レビューも殆どないので素人の意見として少しでもお役に立てばと思います。

RX-8タイプEの概要

私が購入したのはRX-8 タイプEの後期型と呼ばれるモデルです。
RX-8のラグジュアリーモデルで、6AT、本革シート等が特徴になります。
18インチのタイヤ装着モデルはタイプSなどと同じスポーツサスと大径ブレーキが装着されているので、スポーティな方がよい人は18インチモデルを購入することをオススメします。
逆に17インチモデルはこの辺りがノーマルになるのでよりラグジュアリーな感じになります。

 

私は初年度登録は2009年2月でフルノーマル、10,000Kmしか走行されていない中古車を購入しました。

今までゴルフ4→NCロードスター→コルトラリーアートバージョンRと乗り継いできたのでそれらとの比較になります。

エクステリア

 

見れば分かる部分なので細かいことは書きません。
スポーティな2ドアクーペ風ですが観音開きの4ドアなのが最大の特徴ですね!
また、ボンネットがアルミになっていて軽量化への工夫が見られます。

インテリア

感想

タイプEは本革シート、電動シート(腰のダンパー設定も可能)、シートヒーター、BOSEの9スピーカーシステム等々非常に充実した装備で高級感があります。

収納

トランクもゴルフバッグが横向きに入るくらい広いですし小物入れやドリンクホルダーが前席、後部座席についているので収納力があります。
後部座席分も用意されているあたり本当に4人乗り前提なんだなぁと思わせてくれますね。

グローブボックスは少し小さいので車検証とカーナビのマニュアル入れるとほぼ満杯です。

不満点

暑い

グローブBOX、センターコンソール(ドリンクホルダー付近)が異常に暑いです。
どなたかがオートホットドリンクシステムなんて言っていましたが、冗談ではなく本当の話でした。
夏でも冬でも問答無用の標準装備されてしまうので冷たい飲み物が飲みたいときはかなり辛いです…

メーカーオプションのナビがしょぼい

2014年を最後に既に更新停止していてもはやカーナビとしては成り立ちません。
しかもメーカーオプションは通常の2DINナビではなくてエアコンSW類とBOSEとの連携も兼ねているのでそう簡単に交換できません。
可能であればディーラーオプションの普通の2DINタイプのナビが付いているモデルがよいです。

オーディオの読み込み関係が弱い

今時では考えられませんが再生する方法がAUX端子経由かCDかCDからHDDへの録音しかありません。
USBメモリやSDカード経由で再生できないのは非常に不便です。
気軽に音楽を聞くならAUX端子にスマホを繋ぐか、MP3プレーヤーを繋ぐかしかないので同時にシガーソケット経由での充電が必須となってしまいます。

走行性能

感想

街乗りだと低速トルクない、エンブレ効かない、燃費悪いと結構微妙な感じです。

高速道路や郊外などエンジンを回せるシチュエーションでは最高に楽しいです。
コーナーは思い通りに完璧にトレースしてくれますし、7,500回転(MTは9,000回転)まで振動なく回り続け無限に加速していく感じが味わえます。
ワインディング走行は本当に楽しいので間違いなくドライブが好きになります!

燃費

購入から5年くらいの平均値です。

街乗り(渋滞) : 5Km-7Km/l
高速道路 : 9-12Km/l

信号に捕まりにくい渋滞の無い道なら8Km/lは走るので思っているよりも燃費は悪くないです。
街乗りは…諦めましょう。

不満点

マニュアルシフトの反応が少しお馬鹿

各ギヤでレブリミットまできちんと回るのでマニュアル車に近いシフト操作が楽しめるATには仕上がっています。
そこらのどんな速度からでも2速に入りダルいエンブレしか効かない一般車のATとは全然違います。

ただシフト操作に1秒くらいのタイムラグがあります。
ブリッピングしてくれないのでこのタイムラグを見越した手動ブリッピングか回転数が落ちるのを待ってシフト操作をしないとかなりガックンガックンします。

乗り心地

程よく固くて丁度よい

足回りはスポーティなセッティングになっていますが街乗りでも問題ない絶妙な固さです。
横断歩道の凸凹などはきちんと拾ってくれるくらいの固さになっているのでフワフワなセッティングが嫌いなひとも満足いくと思います。

座席がやる気にさせてくれる

SUVが流行っているおかげで対向車のヘッドライトが眩しいくらいにRX-8の座席は低い位置にあります。
また、普通の椅子に座るのではなくスポーティな体勢で座るのでアクセルを上から押すのではなく、前に押し込む感じになります。
これが本当に最高です。

一度この体勢で座る車に乗ってしまうとただ座るだけの椅子には戻れなくなります。

価格

6年落ちの中古車で車両価格180万でした。
新車価格が300万なことを考えると結構高いですよね。
MT車だと更に+40万くらいが相場になっていました。
カーセンサーオブザイヤーを受賞するくらいですし、好きな人が勝手に買う車なのであまり安くならないのでしょう。

総評

低速トルクない、エンブレ効かない、コーナーも別に楽しくないと購入直後の帰り道はすごい微妙な評価でした。
ロードスターは交差点の右左折ですら楽しめますからね。

 

反面、エンジンが回せるようなワインディングになると評価が一変します。
このスピードでボディが乱れずに曲がれるのか!?と驚くコーナリング性能に加え無限に回っていくロータリーエンジンの加速感や音を聞いていると最高に楽しいです。

 

正直購入直後の街乗りでは購入を後悔したくらいでしたが、一度ワインディングしてからは本当に楽しい車になりました。
今では5年以上乗っている初めての車になっているくらい気に入っています。
ちなみに今まではゴルフ4 : 2年、NCロードスター : 2年、コルトラリーアートバージョンR : 2年とほぼ車検毎に手放していました。

 

ロータリーエンジンを楽しめる最後の車なので少しでも欲しいと思ったら今の内に購入しておくことを本当に本当にオススメします。
こんなに楽しいのに実用的な車はそうそうありません。

 

他にもたくさん車のパーツレビューをしているので、よろしければ他の記事も見ていってください!
パーツレビュー一覧はこちらから