予約時点で売り切れ続出のSony Wena3 rubberがようやく届いたので、実際の使用感に重点を置いてレビューします。
Sony Wena3とは
WenaシリーズはSony製のスマートウォッチです。
時計のベルト部にスマートウォッチの機能を持ってきているのが最大の特徴で、時計自体は好きなものを使用することができます。
こんなニッチな製品ですが、一定の需要があるようで遂に3代目まで来ました。
3代目になりようやく自信を持って市場に出せる製品に仕上がっているとのことで、かなり期待の製品となっています。
特徴
唯一無二の時計ベルト型スマートウォッチ
時計のベルト部分にスマートウォッチの機能を集約しています。
そのため自慢の時計を表に装着することができます。
スマートウォッチは盤面が安っぽいことが多く、高級腕時計やお気に入りの時計を持っている場合装着を諦めることが多かったと思います。
そういったニッチな層向けにベルト型になっていることが最大の特徴です。
スマートバンドとしても使用可能
時計をつけなければ、ただのスマートウォッチ(スマートバンド)として使用することも可能です。
時計の脱着も簡単なので普段は時計を付けて使用、就寝中やスポーツ中はスマートバンドとして使用と言った使い分けができます。
もちろん、スマートバンドとしてずっと使うことも可能です。
私は右手に本機、左手に腕時計の使い方をしています。
軽くてコンパクトなので右手に付いていても大して邪魔になりません。
詰め込みすぎなくらい多機能
交通系電子マネー、電子マネー(おさいふリンク)対応
以下のように大量の電子マネーに対応しています。
使用するものは1個に絞る必要はなく、全てを同時に使うことが可能です。
- Suica
- 楽天Edy
- iD
- ANAスキップサービス
- d point
- ヨドバシゴールドポイント
- Quicpay
しかも、Wena3のバッテリーが切れたとしてもしばらくの間は電子マネー機能が動作するとのことで、非常に日本らしい作りになっています。
Amazon Alexa対応
AmazonのAlexaに対応しています。
ボタンを長押しすることで簡単にAlexaに話しかけることができます。
Stress&RecoveryやBody Energyに対応
ストレスやリカバリー状況を計測し自分の体のバッテリーを最大100として数値化してくれる機能があります。
夜寝ている間に回復(リカバリー)し、日中は段々消費(ストレス)し、段々とバッテリーが0に近づいていきます。
仕事でやらかしたときなんかの心拍数の変化を検知しストレスがより掛かっているかどうかの計測も可能なようです。
これが最近の高機能スマートウォッチにしか搭載されていないことが多いかなり面白い機能です。
私はこれ目当てで購入したと言っても過言ではありません。
基本機能ももちろん充実
もちろん以下のようなスマートウォッチ全般に付いている機能も搭載しています。
- 歩数
- 心拍数
- 睡眠時間計測
- 消費カロリー
バッテリーは1週間持続
これだけの機能を搭載していながらバッテリーは約一週間持続します。
よくもこれだけの機能とバッテリー性能をベルト部分だけに集約させたなと関心してしまいます。
メタルバンド、レザーバンド、ラバーバンドの三種類展開
色々な需要に対応できるようメタルバンド、レザーバンド、ラバーバンドの三種類展開をしています。
自分の使用用途や使いたい時計に合わせたベルトの選択が可能になっています。
また、時計のラグ幅も調整できる専用アクセサリーが出ていて、18mm~24mmまでのヘッドに対応させることが可能です。
これが一番流通量の多い幅だからとのことです。
外観
よくあるスマートウォッチの箱と同様の感じです。
内容物
本体、バンド、説明書類の他に専用の充電器とUSB-Type-Cケーブルの他に、一般的な時計のようにバネ棒とバネ棒外しが付属しています。
見やすい画面
トップ画面は3つのデータが表示できます。
初期設定ではSuicaの残高、通知数、時間の3つが表示されていましたが、自由に変更することが可能です。
また、タッチパネルに対応しているのですぐに別のデータを表示することができますよ。
タッチパネルもスマートウォッチとして考えたらかなり優秀でサクサク動作します。
Wena3 rubberバンドの調節方法
手の太さを計測
メジャーは付属していないので無い方は購入必須です。
説明書通りにバンドをカット
説明書に腕の太さが○○cmの人は何個目の溝をカットと書いてあるので、そのとおりにカットしていきます。
一度カットしてしまうと元に戻せないので、少し長めにカットして徐々に短くしながら調整していくことをオススメします。
もしも、切りすぎてしまった場合はラバーバンド単品で売っているので購入しましょう。
格好いいアプリケーション
トップ画面
アプリのトップページはこんな感じです。
スタイリッシュな画面で、データを一括表示出来る
Sonyらしい非常にオシャレな画面構成になっています。
しかも、データが1画面で一括閲覧できるので本当に見やすいです。
これは他社も真似してほしいくらい作り込まれていますよ。
詳細画面
詳細ページはこんな感じです。
詳細ページには必要な情報をきちんと掲載
詳細ページは一括画面で表示しきれなかったデータをきちんと掲載しています。
詳細画面でないと見れないもの、一覧画面で見たいものの棲み分けがきちんとできているのでこちらも見やすく構成されています。
長期使用レビュー
長期に渡り使用していると公表されている機能てんこ盛りの優秀なウェアラブルデバイスではなく、ソフトウェア面の未熟さがよく出てきました。
ソフトウェアの問題なので1年くらいかけて徐々にまともなデバイスになっていくと思っています。
現状は急いで買わなくてもよい製品なのかなと言うのが正直な感想です。
肝心の基本機能が微妙
Body Batteryなど先進的な機能が沢山ついている本製品ですが、肝心の基本機能が微妙です。
睡眠計測精度が低い
睡眠計測の精度が低く、私は毎日2時間くらいしか睡眠していないことになっています。(超人か!?
しかも、これに連動されるように起床時点でBody Batteryも10/100とすでに瀕死の状態からい日が始まってしまいます。
睡眠計測の精度が低いことが原因で、複数の機能がまともに使えなくなってしまうのは非常に残念です。
安静時心拍数が測定できない
心拍数計測で一番大事なのは安静時心拍数だと思います。
これを表示する機能がないので、今日は調子が良いのか悪いのかなどの判断材料にすることができません。
google Fitと連携できない
Google Fitに歩数や睡眠時間などを連携できません。
今までFitにデータを溜め込んでいたので、この機能がないのが結構痛いです。
バグが多いのが残念
ソフトウェアのデザインは素晴らしいですが、12/31~1/1にかけての日付表記がおかしくなってしまうなどソフトウェアとしてのバグが多いです。
3世代目のデバイスにもかかわらずα版の内部テスターをやらされているような初歩的なバグが多すぎます。
月に1度以上のペースでアップデートされているので気長に待つしかないですね…
まとめ
非常に高機能でしかも唯一無二の時計ベルト型スマートウォッチです。
スマートウォッチはどうしても安っぽいからビジネスでは使用できないと思っている方から、スポーツ時にスマートウォッチを付けると大きくて邪魔と感じる人まで、本当に幅広い層に訴求できる素晴らしい製品に仕上がっています。
しかしながら、ソフトウェア面での改善点が多くありまだまだ未熟なことも間違いのない製品です。
メリットとデメリットがはっきりしている製品なので、購入される際はどっちに重きを置くかで考えてみるとよいかと思います。
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