Fossil Hybrid HR レビュー【実際に長期間利用してみて】

GoogleのWearOS搭載スマートウォッチで健闘している唯一のメーカー、Fossilが作ったアナログ時計風スマートウォッチ「Fossil Hybrid HR」を購入したのでレビューします。

ターゲットはビジネスマンなど割とフォーマルな環境で使用したい人に向けたスマートウォッチになっています。

私も自信を持って人におすすめできます。

 

ベルトを変えてみた記事もあるのでよろしければみてください!
【ウェアラブル】Fossil Hybrid HRのおすすめベルト

Fossilとは?

1984年にコスタ・カーツォティス(兄)、トム・カーツォティス(弟)によって設立されたファッションブランドです。
設立当初は主に時計と革製品の輸入を行っていた会社のようですが1990年に自社ブランドの時計、革製品を発売し1993年には株式公開をしている勢いのある会社です。

革製品、時計ともに低価格から中価格帯までが主力になっています。
非常にファッショナルなデザインとこの価格帯が相まって主に20代の間で大ヒットしています。

Fossilのスマートウォッチの歴史

Fossilのスマートウォッチとしては2015年にMisfit社を買収し傘下に収めたところから発売がスタートしています。(実際には黒歴史になっている2003年くらいのスマートウォッチもあるらしい)
スマートウォッチと言えばApple Watchが大流行している中、ライバルのGoogle製OS(Wear OS by Google)を搭載したスマートウォッチとして唯一健闘しているメーカーでした。

2019年にはFossilのスマートウォッチ関連技術、財産をGoogleに売却しておりますが引き続きWear OS by Google搭載のスマートウォッチも発売されていて撤退のつもりはないようです。

これだけ評判の悪いWear OS by Googleを搭載しながらも実績を出していると言うことは技術、デザインが非常に素晴らしいことの証明になりますね。

Fossilのスマートウォッチのライン

Fossilでは大きく分けて2ラインのスマートウォッチを発売しています。

1.Wear OS by Google搭載のスマートウォッチ

Wear OS by Google搭載のApple Watchとガチ競合のスマートウォッチです。
画面は全て液晶になっていてOK Googleコマンドや時計での通話も楽しめる製品となっています。
世界で唯一と言っていいWear OS by Google搭載で使い物になるスマートウォッチになりますのでGoogle信者の人の多くはFossilのスマートウォッチを購入していると思います。

2.アナログ時計風スマートウォッチ

一見アナログ時計にしか見えないスマートウォッチです。
こちらはWear OS by GoogleではなくFossil独自のOSを搭載しています。
今回紹介しているFossil Hybrid HRもこちらに該当します。

画面をよく見ると心拍数や歩数、通知などが表示されていますが殆どの人にスマートウォッチだとバレない作りになっています。
リューズ(竜頭)が実はボタンになっていて色々な操作が可能です。
今回私が購入したのはこっちのタイプなのでこれをレビューしていきます。

開封の儀

普通の数万円の時計と同じ感じの紙箱に梱包されていました。
中身は各言語に対応した説明書とスタートアップガイド、充電器、時計本体と最低限の中身になっています。

充電はAmazfitGTRと非常に似ていて時計を上に重ねるだけで簡単に充電できるタイプです。
(磁石搭載なので向きを間違えることはありません)
意外と充電に手間がかかる製品が多いので簡単な構造になっているのはありがたいです。

バンドはメタルバンドと革バンドの二種類が発売されていますが今回はメタルバンドのものをチョイスしました。
裏にはFossilのロゴが刻印されており所有欲を掻き立てます。

普通にビジネス用途で使用しても問題ないクオリティのベルトになっているのがありがたいですね。
また、ベルトは汎用的な22mmのものが使用可能になっています。
一般的なサイズなので時計屋さんに行けば必ず置いてあります。

Fossil Hybrid HR レビュー

購入後半年くらい経過したので、ある程度使用し続けた私の実体験としてFossil Hybrid HR レビューをしたいと思います。

良いところ

シンプル時計とダイバーウォッチ風の2種類展開でサイズが丁度よい

ビジネスでも非常に使いやすいシンプルなアナログ時計とダイバーズウォッチ風の2種類のモデルを展開しています。
私はダイバーウォッチ風のモデルを購入しました。
シンプルな方は42mm、ダイバーズウォッチ風は44mmと多くの日本人男性にはちょうどよいサイズになっています。
最近のスマートウォッチは情報量を増やすために47mm以上の大型デバイスが多いですが、相当腕の太い人でないと時計の主張が強すぎて格好悪くなってしまうのでこのサイズ感で発売されたのは本当にありがたいです。

デザインがスマートウォッチとは思えないクオリティ

もともとデザインが評価されている時計メーカー「Fossil」が発売しているスマートウォッチだけあってデザインが素晴らしいです。
ぱっと見アナログ時計にしか見えないのでビジネス用途で使用しても全く問題ない仕上がりになっています。

手持ちのAmazfit GTRとFossil ハイブリッドHRを付け比べてみるとその差は一目瞭然です。

2週間連続使用可能なバッテリー

Kindleなどで有名なE Inkと言う電子ペーパーを採用することで2週間連続稼働と言う素晴らしい持続時間を実現しています。
画面は白黒ですが、歩数、天気、日にち(曜日)、心拍数が初期画面に表示されていますし、メール等のSNSの通知も届きますし本文だって読むことが可能です。

スマートウォッチとしての機能バランスが良い

アナログ時計に電子ペーパー採用のスマートウォッチと聞くとアナログ時計にちょっとスマートウォッチ機能が追加されただけだと思うかもしれません。
確かに何時間なんの運動をしたやGPS搭載でどこを走った、1km何分で走ったなど細かいアクティビティトラッキングの機能はありません。
しかし、歩数、消費カロリー、心拍数、睡眠時間、SNS通知に加え長時間座っている場合の運動しましょうアラームなど基本的なライフログ機能は搭載されており日常生活においては必要十分です。
私は実際問題、これ以外の機能を殆ど使用していませんでしたので全く困っていません。

差別化のためにガラパゴス化しているスマートウォッチ市場において、必要な機能を厳選して搭載しているFossil Hybrid HRは非常にバランスの取れた製品と言えます。

微妙なところ

画面遷移が遅い

E Inkの仕様だと思いますが、画面遷移が少し遅いです。
我慢できないほど遅くはないのですが全ての操作でワンテンポ時間を置く必要があるので、メールの本文や細かなライフログはスマートフォンのアプリで見る方がよいです。
殆どの人は通知が来たらスマートフォンを取り出して詳細を確認すると思うのであまり気にならない部分かと思います。

暗いところだと画面が見えない

時計の針は今どき珍しい蓄光式になっており時間を確認することはできます。
しかし、通知や現在の歩数などはバックライトを有効にしないと見ることができません。
バックライトの有効は盤面を2回タップする必要があるのですが、このコマンドの認識率が悪くなかなかバックライトを出してくれません・・・
ゆっくり確実にトン、トンと2回タップしないといけないので咄嗟の情報確認ができないんです。
急いでいるときこそ時計で通知を見たいのですが、トントンと早く2回タップしてしまうとバックライトがつかないのでストレスがやばいです。。
これがFossil Hybrid HRを使用していて一番イライラするところです。

ダイバーズウォッチのベゼルが飾り

ダイバーズウォッチについているベゼルのメーターが飾りで動かせません。
この製品はそもそも生活防水なのでダイビングには使えないのですが、ベゼルが飾りで動きもしないとなるとちょっと高級感が損なわれますね。

針がすぐずれる

実際に2ヶ月程度使用して分かったのですが時針、分針がすぐにずれます。
大体2週間に1回くらいは針の微調整をしています。

アプリですぐに針の調整はできるので大した手間ではありませんが、こんなにすぐにずれるアナログ時計は使ったことがありません。

まとめ

ビジネスでも使用できるデザイン必要十分な機能を兼ね備えたバランスの良いスマートウォッチです。
現状アナログ時計の見た目をしながら心拍数まで取得できるスマートウォッチは殆どありませんので、スマートウォッチが欲しいけどスーツにデジタル時計はちょっとなぁと思っている人にはほぼ1択の製品です。

しかも、クオリティが素晴らしいので自信を持って人にすすめられる製品となっています。
値段も3万円程度でビジネス用の時計と考えたら非常にお手頃です。

 

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